今日は朝からさきほどまで、『冬の旅・第1曲「おやすみ」を現代語改作。本気に歌うつもりになって考えると実に難しい。ドイツ語を日本語に置き換えるだけでも困難な作業なのに、音符と合わせて意味も伝えようとするとさらに高い壁が立ちはだかる。そのうえ意外なことに、原詩の作者:ミュラーの詩がかなり支離滅裂で理解しにくいということ(ネットのお世話になりました)。「歌詞」としてつくる場合、無理な文脈も許容しなければならないこともあるが、『冬の旅』は独立した「詩」として書かれたもの。きのう改作した「菩提樹」も筋を通すのに苦労したが、特に「おやすみ」は学者の間でも解釈が異なるらしい。けっきょく、次のように書いてみた。歌いながら変わっていくだろうけど。 「おやすみ」 1.私は訪ねた 旅人として、すぐに去りゆく旅人として。 花咲き誇り 乙女は語る、乙女は告げる愛の言葉。 けれども荒んだこの世の暗さ、雪に埋もれた 私の行く手。 1’旅立ちの時は 運命(さだめ)が決める、私は探るこの世の道を。 月の明かりを道連れにして 凍る雪原をさまよい歩く。 白い雪の上 けものの道を、私は求めてさすらい歩く。 追い立てられるまで とどまりはしない。 猛る犬たちは吠えるがいい。 恋のいたみは旅を好む さすらいさまよう私の運命。 恋のいたみは旅を好む 君に告げよう「君よ さらば」。 君の夢路をさまたげたくない、足音しのばせドアを閉める。 私は書いた「君よ さらば」。 私の運命を 君は知るや。 私は書いた「君よ さらば」。 私の運命を 君は知るや。 君よ しるや。 (原詩では「おやすみ」という言葉が書かれている(らしい))